もっといい人がいるかも病になっていない?
結婚相談所で婚活をしていると、普段では考えられないくらい多くの異性に出会うことができます。登録したばかりのはじめの頃は「入会バブル」と呼ばれて、本当に沢山の異性からのお申し込みがきます。まさに選び放題です。
しかし、それが続くと少しずつ感覚が麻痺してきます。「この人、とても優しいんだけど、収入がイマイチ…」「結婚相手としての条件はいいけれど顔がタイプじゃない」」など…些細なことに文句をつけてはお断りして、「もっといい人がいるかもしれない…」と、「もっといい人」を求めてお見合いを繰り返します。
こんなことをいうのは、どちらかという女性が多いように感じますが、まるで理想の男性を追い求めすぎる「青い鳥症候群」のようです。
「もっといい人がいるかも病」になってしまう原因
こだわりが強すぎる
せっかく好条件の男性とお見合いができても、ドリンクの飲み方が気になる、ちょっとしたしぐさが気になる、見た目の印象や洋服の好みがあわない…など、こちらからすると「えっそんなことぐらいで?」と思うような些細なことを理由にお断りする女性がいます。
良くも悪くもこだわりが強すぎて、なかなか成婚に結びつかず、お見合いを繰り返すことになってしまうのです。
こだわりの強い人の特徴
*自分の価値観が自信がある
*柔軟性がない
*人のアドバイスを受け入れない
こだわりを持つことは別に悪いことではありません。しかし、一つ二つくらい、自分の条件からはずれているからといってどんどん断っていたら、何人、何十人とお見合いしたところで決まるご縁も決まりません。
誰にだって良いところはあるはずです。お相手の長所に目を向けられないままでいるとまた「もっといい人がいるかもしれない」と、探し続けることになるのです。
出会いが多すぎるのもネックになっている
ご存じのように、結婚相談所では仮交際期間中は、複数交際が認められています。入会後は、まず出来る限り多くの人とお見合いをしてもらうために、気に入った異性に申し込んだり、反対に申し込まれたりします。
うまく仮交際にすすむ場合もあれば、お見合い終了後に断られたりします。お断りされたら、また次のお見合いを組みましょう、となりますので、そこからまた新しい異性探しになるのです。
このようにダメになったら次の異性を探せる仕組みは、結婚相談所の特徴の良い部分でもありますが、「ダメならまた次探せばいいわ」と気楽に考えすぎる人が出てしまうことにもなるのです。
それは「次にまた新しい人を探せる」という安易な気持ちを助長して「もっといい人がいるかも病」を引き起こすことになるのかもしれません。
「もっといい人がいるかも」と嘆くより前に
自分のことを大切にしてくれる目の前の男性を好きになれない
ある女性の話です。目の前に自分を大切に思ってくれて結婚を真剣に考えてくれる男性がいるのに「もっといい人がいるかもしれない」と思っています。「もっとイケメンだったらいいのに」「もっと高収入だったらいいのに」などと文句ばかりで、結婚への決心がつかず、別のお見合い相手をなおも探そうとしています。
*ないものねだりをしていませんか?
「〜だったらいいのに…」と不満を並べてしまう…。不満の原因は自分ではなく、彼にほうにあるように言っていますが、では、イケメンで高収入の彼だったら満足できますか?
こういう女性は一つ欲しいものが手に入ったら、また別のものが欲しくなってしまうに違いありません。相手にばかり理想を押し付けて、自分はそんな理想の男性にふさわしい素敵な女性であるか、考えてみたことありませんか?
ないものねだりをしたところで幸せな結婚はできません。文句を言い、「もっといい人がいるかもしれない…」と思う前に、もっと魅力的な自分になるために努力するほうが先なのではないでしょうか。
*なぜ満たされないのか?
男性のスペックにこだわり、希望どおり気に入った男性と結婚して幸せになったとしても、その幸せは永遠に続くことはありません。前からの続きでまた別のものが欲しくなるからです。
相手のスペックなどの外的なことにこだわっても、何か予期せぬ事態によってそのスペックがまったく別のものに変わったとしたら、どうですか?それでもずっと愛し続けられますか?
自分ではないお相手の外的な部分に依存しても、完全に満たされることはないのです。この心の空白感をどう埋めていくのか?自分にしか解決できないのです。
結婚相談所で探すのは「もっといい人」ではない!
「結婚相談所では、大体何人くらいの人とお見合いすれば成婚できますか?」と時々質問をいただくことがありますが、本当に様々です。10人にも満たないくらいのお見合い人数で良い御縁に恵まれて成婚する人もあれば、100人以上お見合いをする場合もあります。
しかし、人間のモチベーションはそんなに長続きしません。100人までお見合いを続けるには相当なメンタルが必要になりますし、人によっては途中、婚活疲れをおこしてしまうかもしれません。だからといって10人以内で結婚相手を決めてください、ということではありません。100人以上お見合いしても、途中、悩んだり落ち込んだりしながらも幸せを掴んだ人がいますので、お見合い人数の多い、少ないはどちらが正解ということはありません。
ただ、一つだけ言えることがあります。「もしダメなら、次の人をみつければいい」なんて軽い気持ちでお見合いをすることだけはやめてほしいのです。そんな気持ちでお見合いを続けることはお相手にも失礼ですし、自分の気持ちにも嘘をついていることになります。
お見合い人数が10人でも100人になっても目的はたった一つ。「たった1人の最良のパートナーに出会うためのお見合い」なのです。
まとめ 〜「もっといい人」ではなく「たった1人の人」に出会うために
多数のお相手候補から自分の理想の条件にあわせて効率的に結婚相手を探すことができる結婚相談所の便利なシステムは、一方で「もっといい人がいるかもしれない」と人間の強欲さを生み出しているようにも思えます。
また、複数の異性との出会いで、良くも悪くも人を見る目が肥えてきてしまい、前に出会った人と今の人を比べてしまうようになるのかもしれません。
「たった1人の人」に出会うためには、まずは目の前の人との出会いを大切にすること。そしてその人の良いところを見つけることができるようになると、素晴らしい出会いに恵まれるようになります。
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