元ブライダル雑誌編集長が主宰、開業ウエディング業界専門の広告代理店として30年以上の実績を持つ企業の結婚相談所

かつては「3高」がもてはやされた時代がありました。「高学歴」「高身長」「高収入」の3つの条件を満たす男性が、理想の結婚相手とされていた時代がありました。特にバブル期には、女性が結婚相手に求める条件として「3高」は定番で、流行語としても注目を集めました。しかし、時代は移り変わり、令和の今では価値観も多様化しています。

とはいえ、結婚相談所の世界では、今でも「高収入」や「高学歴」といったハイスペックな男性は依然として人気が高い傾向にあります。お見合いというスタイルでは、まずは条件が重視されやすく、経済力や学歴などのスペックが重要視される傾向は根強く残っているのです。

しかし、ここで興味深いのは、これらの条件をすべて満たしているにもかかわらず、なかなか結婚に結びつかない男性が一定数いるという現実です。いくらスペックが高くても、コミュニケーション力や人間的な魅力が不足していると、女性から選ばれにくいという声も少なくありません。結婚相談所では、条件だけでは測れない“相性”や“人柄”が、最終的な決め手になることが多いのです。

結婚相談所でハイスペック男性が結婚できない理由とは何でしょうか…。その背景には、現代ならではの恋愛観や結婚観の変化が関係しているのかもしれません。

 

ハイスペック男性が婚活に苦戦する理由とは

プライドが高すぎる

これまで厳しい受験戦争で難関大学を突破して、就職戦線も乗り越えて、自分の力でここまで人生を切り開いてきた、いわゆる勝ち組と言われる男性。これまで自分が欲しいと望むものは自身の才覚で手に入れてきたのですから、誇りと自信を持っているのは当然です。

しかし、その自尊心の高さが婚活には邪魔になることがあります。プライドの高い男性は、自分が否定されることを嫌います。また自分の苦手なことや弱みを人には絶対に見せたくないと思っている人が多いので、女性からは近寄りがたい存在として映る可能性があります。

すべて自分が正しいと思っている

結婚相談所などで人気を集めるハイスペック男性がなかなか結婚できない理由の一つとして挙げられるのが、コミュニケーションの取り方や価値観の押し付けといった内面的な課題です。

そもそも、結婚は異なる環境で育った男女が一緒に生活を始めるということ。すべての意見や価値観が一致することはあり得ません。しかし、一部のハイスペック男性は、「自分の意見が正しい」「自分の考えこそが正解だ」と強く信じているケースがあります。そのため、女性が違った意見を述べた際に、「反論された」「理解されていない」と感じ、高圧的な態度をとってしまうことがあるのです。

こうした態度は、相手に不快感を与えるだけでなく、「モラハラ気質があるのでは？」と女性に誤解されてしまうことも。どんなに条件が良くても、女性を尊重する気持ちがなかったら、結婚にはつながりにくくなってしまいます。

自分が選ぶ立場だと思っている

高学歴・高収入という条件を持つハイスペック男性は、婚活市場において確かに大きなアドバンテージになります。実際、結婚相談所では数多くのお見合いの機会に恵まれ、容姿端麗でスタイルの良い女性からのお申し込みが集まるケースも少なくありません。「条件の良い男性＝モテる」と思われがちですが、それだけでは結婚に直結しないのが現実です。

多くの女性が結婚相手に求めるのは、経済力や安定した職業といった「条件面」だけでなく、人間的な魅力や日常での心地よさです。たとえば「優しさ」や「思いやり」といった内面的な要素は、女性にとって非常に重要な判断基準です。では、女性が求める「優しい男性」とはどんな人物なのでしょうか？

＊一緒にいて落ち着ける男性
＊価値観が近く自然体でいられる
＊なんでも相談できる包容力のある男性

女性は感覚的にものを考えるところがあるので、そうした女心を理解できず、女性の心に寄り添うことができない男性は、いくらハイスペックだとしても選ばれません。結婚相手は自分が選ぶ立場と思っている男性は、まず選んでもらえるように謙虚にならなくてはなりません。

さらに大切なのは「自分は選ぶ側だ」と思い込んでしまうこと。条件が良いがゆえに、つい上から目線になってしまう男性もいますが、婚活においては“選ばれる”ことが何より重要です。真剣に結婚を考えるのであれば、まずは謙虚な姿勢を持ち、相手の気持ちに寄り添う姿勢を見せることが成功への第一歩となるでしょう。

結婚相談所で成功するためには、スペック以上に“心の温かさ”が求められているのです。

高学歴・高収入男性が婚活を成功させる方法とは

自分自身を受け入れることから

プライドの高い男性は、自分の欠点や弱点を認めることができません。プライドが邪魔をして、自分の欠点や短所を受け入れられない男性は、相手にも完璧を求めがちです。しかし、結婚は理想通りにいかないことの連続です。大切なのは、自分の弱い部分も含めて認め、受け入れること。まずは「できない自分」や「完璧でない自分」を認めるところからスタートしてみましょう。

自分の限界や課題が見えてくると、相手に求めることや接し方にも変化が現れます。「こうあるべき」と思い込んでいた価値観が柔軟になり、人としての魅力も自然とにじみ出てくるのです。そして、そんなあなたを「ありのまま受け入れてくれる女性」と出会えたとき、本当の意味での幸せな結婚が実現するはずです。

婚活を成功させるためには、スペックや条件だけではなく、自分自身と向き合うことも大切なプロセスです。プライドを少し横に置き、自分らしさを大切にする姿勢が、結婚への近道になるかもしれません。

スペックも大切だけど内面重視で

女性はお見合いをするとき、まずは男性のスペック（年収、職業、学歴など）から入っていきますが、そうした印象は少しずつ消えていき、その後はお互いに気が合うのか？　優しくしてくれるのか、一緒にいて楽しいのか…などの男性の内面的なことを重視するようになっていきます。

つまりハイスペックであっても、プロフィールから選んでもらってもその後は人間力が大切になってくるのです。自分はハイスペックだから安心、なんて胡坐をかいていてはいけませんよ。学業優秀、仕事の能力が抜群の男性も、一生懸命にコミュニケーション能力を磨き、人間性を高めるように謙虚にならなくてはならないのです。

彼女と結婚したいという熱意さと一途さがあるか

どんなにハイスペックであっても「この女性と結婚したい」という熱い気持ちがなければ結婚することはできません。自分に自信のある男性は、「俺さえその気になれば、いつでも結婚できる」なんて高をくくりがちですが、婚活において最も重要なのは、相手をどれだけ大切に思い、真剣に向き合うかという姿勢です。女性はその“誠意”や“本気度”を敏感に感じ取っています。

結婚したいと思う女性に出会ったら、まず自分が彼女に何ができるか、どうやったら二人で幸せになれるか？など、女性への真摯な思いと結婚して一緒に幸せになろう！という前向きな気持ちを伝えなくてはなりません。こんなとき、高収入&高学歴のスペックは無力に等しく、やはり最後は結婚したいという一途な気持ちが大切なのです。

まとめ 〜ハイスペックだけでは結婚できない〜

婚活市場では、高学歴・高収入・安定した職業といった「ハイスペック男性」が注目を集めがちです。結婚相談所でも、こうした条件を持つ男性はお見合いの申し込みが多く、有利に見えるかもしれません。しかし実際には、スペックだけでは結婚には結びつかないケースも多く見受けられます。

ハイスペックであるがゆえに、男性側が「自分は選ぶ側」と思ってしまったり、「いつでも結婚できる」と油断してしまうと、女性との関係に温度差が生まれてしまいます。婚活を成功させるためには、自分の気持ちをしっかり言葉にし、相手に伝える努力が欠かせません。

本当に結婚したいと思う相手に出会えたなら、何より大切なのは「心からその人を大切に思う気持ち」と「真剣に向き合う姿勢」を見せることです。結婚は条件だけで決まるものではありません。だからこそ、自分の想いや誠意を正直に伝えられる男性こそが、婚活で選ばれる存在となるのです。

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