元ブライダル雑誌編集長が主宰、開業ウエディング業界専門の広告代理店として30年以上の実績を持つ企業の結婚相談所

近年、「子供部屋おばさん」という言葉が話題になっています。これは、成人後も実家の自室、いわゆる「子供部屋」で生活を続けている未婚女性を指す言葉です。とくに都心では家賃が高いため、年収800万円以上の高収入女性でも、あえて親元で暮らし続ける選択をするケースが増えています。しかし、その「快適さ」が、結婚できない原因の一つになっているのが現実です。

そんな子供部屋おばさんが婚活をはじめたらどういうことになるでしょうか。

婚活市場では、「精神的・経済的に自立しているかどうか」が重要視されます。子供部屋おばさんとして長く実家暮らしを続けてきた女性は、たとえ外見や年収に恵まれていても、結婚相手としての評価が下がる傾向にあります。特に男性側から「生活力がなさそう」「親離れできていないのでは」と敬遠されることがあるのが現実です。

結婚できない子供部屋おばさん──自立できない41歳・優子さんの婚活の現実

優子さん（41歳・仮名）は、典型的な「子供部屋おばさん」。東京都内で一人っ子として大切に育てられ、成人後もずっと実家の自室で両親と暮らしています。家に帰れば温かい食事が用意され、洗濯物はすでに畳まれている・・・そんな暮らしを当たり前として暮らしてきた結果、生活に必要なコスト感覚や家計管理の知識がまったく身についていません。

光熱費や食費、家賃、固定資産税といった日常生活に欠かせない支出の存在すら実感がないまま、優子さんは40代に突入。両親も高齢化が進み、「老後は娘にそばにいてもらいたい」という思いから、実家暮らしを許してきていました。そのため、優子さんには「家を出るきっかけ」もなく、婚活への本格的な一歩を踏み出せずにいたのです。

しかし最近になり、親の老いを目の当たりにして、「自分も支えてくれるパートナーが欲しい」と感じるように。ようやく結婚を意識し、婚活を始めることにしました。ですが、ここで大きな壁に直面します。

優子さんが掲げたお相手の条件は、非常にハードルの高いものでした。

●「結婚するなら、親と同等の暮らしをさせてくれる人がいい」
●「今の生活レベルを絶対に落としたくない」
●「親以上に自分を大事にしてくれる人が理想」

これは、自立経験のないまま大人になってしまった子供部屋おばさんにありがちな思考パターンです。婚活市場では、「精神的・経済的に自立していること」が結婚相手としての大前提とされるため、このような依存的な女性は多くの男性から敬遠されがちです。

また、年齢的にも婚活市場では40代という年齢もとても不利であるといういうことを認識しておかなくてはなりません。現実的な目線で自分を見つめ直し、生活力や家事能力、そして経済的自立を身につけることが何よりも重要です。自分一人で生活できる力を持っている女性は、結婚相手としても信頼されやすくなります。

「結婚したい」「幸せになりたい」と願うなら、まずは自分自身が変わることが第一歩なのではないでしょうか。優子さんのような子供部屋おばさんが婚活を成功させるためには、「親の家」から巣立ちして、「自分の人生」へとシフトする勇気が必要です。

脱・子供部屋おばさん計画

「子供部屋おばさん」から卒業して、幸せな結婚を目指すために今すぐできること

実家暮らしのまま40代を迎えた独身女性、いわゆる「子供部屋おばさん」としての婚活がとても困難であることは理解できたでしょうか。結婚願望はあるけれど、今の快適な生活から抜け出す勇気がない。そんな不安と葛藤を抱えたままでは幸せな結婚にはたどり着きません。

将来に不安を感じているなら、まずは「自立」に向けた第一歩を踏み出しましょう。いきなり一人暮らしをするのは難しくても、自分の意識と生活習慣を変えることは、今日からでもできるはずです。

子供部屋おばさんからアップデートするには？

まず取り掛かるべきは、今いる「子供部屋」の見直しです。小学生のころから使い続けている学習机や、古いジャージやぬいぐるみ、学生時代の思い出の品などを整理しましょう。それらを処分するか、思い出として箱にまとめてしまえば、気持ちも空間もスッキリ。「大人の女性」としての自覚が芽生えるはずです。

家事力を身につけることが婚活への準備になる

自立に欠かせないのが、日常的な家事スキルです。これまで母親にすべてやってもらい、のほほんと過ごしていたかもしれませんが、まずは以下のような家事を自分の役割として日常に取り入れてみましょう。

●朝食を自分で用意する
●食器を洗ってから出勤する
●夕食後の片づけや洗い物
●洗濯物を自分でたたむ
●ごみ出しを担当する
●週末だけでも家族分の料理や掃除をする

これらは、一人暮らしの働く女性なら当たり前に日々こなしていることです。婚活市場では、「生活力のある女性」が魅力的に映るため、日常的な家事を習慣化しておくことは、結婚後のリアルな生活を見据えた準備にもなります。

経済的・精神的自立を意識する

次に考えることは、実家暮らしであっても食費や光熱費など、自分にかかる生活費の一部を親に納めましょう。金銭的な自立は、結婚を意識するうえで欠かせない要素です。また、「この家に住んでいて当然」という感覚を捨て、「いい年をして、まだ親に甘えている」という客観的な視点を持つことで、感謝の気持ちとともに自立への意識が芽生えてくるはずです。

子供部屋おばさんを卒業して、自立した未来の自分へ──結婚への第一歩

 

自立=一人暮らしではない!　本当の意味での自立とは？

「子供部屋おばさん」という言葉が広まりつつある今、自立や結婚について真剣に考え始めた方も多いのではないでしょうか。親元で生活することは決して悪いことではありませんが、そのままの状態が続くと、自分の将来に不安を感じることも。そこで鍵となるのが自立、特に「精神的自立」です。

精神的自立は、今日からでも始められる

「自立」と聞くと、すぐに一人暮らしや経済的な独立を思い浮かべがちですが、本質はそこではありません。自立とは「自分の生活を自分で成り立たせる力」を持つこと。たとえ実家で暮らしていても、家事スキルを上げて、自ら考えて行動し、自分の選択に責任を持つ意識を持つことが、精神的な自立への第一歩です。

経済的な自立は時間と準備が必要ですが、精神的自立は意識次第で今すぐにでもスタートできます。日常の小さなことでも、自分で判断し、決断する癖をつけていくことが大切です。自分の時間を管理し、主体的に生きる姿勢が、やがて内面の自信や魅力に繋がっていきます。

「結婚したい」「婚活を成功させたい」と考えるなら、まずは自分自身の在り方を見つめ直すことが重要です。自立した女性は、パートナーと対等な関係を築くことができ、依存や不満に悩まされにくくなります。また、相手に「何をしてもらえるか」ではなく、「自分は何を与えられるか」という視点に自然と変わっていくものなのです。

まとめ ～未来の自分のために、まずは意識を変えるところから～

子供部屋おばさんを卒業し、自立した自分を目指すことは、結婚への遠回りに見えて実は最短ルートです。今すぐすべてを変える必要はありません。小さな意識改革から始めて、徐々に自分の生活と向き合っていきましょう。

あなたが自分自身を大切にし、自立して歩き出したとき、結婚や婚活への考え方も自然と前向きに、現実的なものへと変わっていきます。未来のあなたは、今よりもっと自由に、もっと自信を持って人生を選べるようになっているはずです。

 

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