結婚相談所の婚活で男性が思う共働き、女性が思う共働き
結婚相談所の婚活は「条件ありき」は当たり前なので、婚活の段階で、事前に確認することがたくさんありますが、「共働き」についての確認もその一つです。
最近はほとんどの男性は、夫婦共働きを希望していますが、「男性が思う共働き」と「女性が思う共働き」には温度差があるようです。
共働きをするとどうしても、女性のほうが仕事、家事、育児の負担が増えてきてしまい、不安を感じてしまい、男性はというとあまり深くは考えていないことが多いようです。結婚相談所の場合、真剣交際あたりで結婚後の生活について具体的な条件の擦りあわせをするのですが、共働き問題についてはしっかりと話し合っておくことをすすめています。
今後、女性が結婚後も仕事を続けていくのにあたり、夫に対して、家事、育児の協力を条件に掲げる女性はますます増えてきそうです。
現代の共働き志向について
若い女性ほど専業主婦願望が多い
男性が稼いで家族を養い、女性は家事と育児を担う、という時代から、お互いに支えあい、協力しながら家庭をつくっていく…夫婦のかたちも変化しているようにみえます。
共働きを希望する男性は確実に増えています。妻にも働いてほしい、と世の中的に共働きは珍しくなくなってきていますが、女性の家事や子育ての負担は相変わらず多いと聞きます。
面白い調査結果があります。
ソニー生命保険会社保険会社が2022年9月22日〜9月26日までの間に、全国20歳〜69歳の女性1000名に行った「女性の活躍に関する意識調査2022」(2022年11月1日公表)の調査結果です。
専業主婦になりたいですか?
*20歳代 43.2%
*30歳代 33.3%
*40歳代 30.3%
*50歳代 24.1%
厚生労働省の「令和4年版厚生労働白書」によると、1980年代は、共働き世帯よりも専業主婦世帯のほうが多かったのに、それが逆転したのが、1990年代と言われています。
ちなみに、2021年は、共働き世帯は1247万世帯、専業主婦世帯は566万世帯となっています。
これだけ、共働きが主流になったというのに、20代女性の専業主婦願望の多さは、一体どこからくるのでしょうか。
女性の専業主婦願望の背景
若い女性の専業主婦願望が多いという背景には、どうしたことが考えられるでしょうか。
*仕事を続けながらの家事と育児は、負担が多くなりそうで不安
これに尽きるのでなないでしょうか。男性は、女性も仕事を持ち、生き生きとしてほしい、なんて簡単に思っているのかもしれませんが、フルタイムで働き、そのうえの家事や育児の大変さまでは考えてない男性のほうが多いと思います。
料理一つをとってみても、毎日の食事のために経済的な食材を選び、栄養バランスを考えた献立を並べて、食器の後片づけやごみ捨てまで、そつなくこなせる男性は、どれくらいいるでしょうか?
家事は料理だけではありません。掃除、洗濯だってあります。いくら電化製品に頼るといっても、洗濯だったら、洗濯機の後に干して、取り込んで、畳んで仕舞うところまでやらなくてはならないのです。スイッチ一つでおしまい!というわけではありません。
これに子育てが加わったら…。想像しただけで大変です。今の若い女性の専業主婦願望にはこうした背景があるのかもしれません。
共働き夫婦のリアル像
ワンオペ育児が怖くて結婚できない
2017年の流行語大賞にもノミネートされた「ワンオペ育児」。妻もフルタイムで働いているのに、家事育児は妻任せで、夫は子どもが寝てからの帰宅、休日も疲れているのを理由に知らんふり。妻ばかりに負担がかかる、こういった子育て環境のことをいいます。
専業主婦願望が強い女性だって、本音は働きたくないわけではないはず。しかし、ワンオペ育児になりそうで不安だというのです。
男性は当事者意識が低く、お手伝い感覚?
子供が生まれたら、待ったなしの毎日です。日々の食事づくりから、保育園の送り迎え、お弁当づくり、夜はお風呂に入れてあげたり、寝かしつけまで…。ときには仕事中に突然、熱が出たのでお迎えにきてください、なんて保育園からの呼び出しだってあるでしょう。とにかく一日だって気が休まることはありません。とにかく子育ては大変、のひと言に尽きます。
そうした女性の大変さを一緒に理解してくれる男性だったらよいのですが、「俺、何か手伝おうか」なんてお手伝い感覚の男性がいまだに多いのは残念なことです。とにかく当事者意識が低すぎるのです。「お手伝いしてくれる」のはまだマシなほう、何もしてくれない男性だって少なくない、という声もあります。
経済が厳しい世の中、女性が社会のなかで働く意義はありますし、当然のことです。今は男性の多くは、夫婦共働き希望が多い傾向なのはよいことですが、女性に働いてほしいと思うのなら、家庭内の女性の負担について、もっと考えなくてはなりません。
「共働き希望、子供はほしい。でも家事は苦手」はあまりにも身勝手ですし、女性が不安に思ってしまうのも当然でしょう。
女性は婚活中に男性のここをチェック!
幸せな結婚をするために
ここまでさんざん、文句を並べてしまいましたが、楽しい結婚生活を描いているはずです。ここからは幸せな結婚生活にするためのことを考えていきましょう。
男性にはこれまでの古い思考を取り払い、マインドチェンジしてもらいたいし、女性は、家事・育児に理解、協力がある男性を見極めていく必要があります。
「結婚したら、いずれ変わるはず」では遅いのです。婚活中にしっかりとチェックしておきましょう。
自分のことは自分でできるか?
「家事は分担しましょう」といってもいざ任せたら、要領が悪かったり、食器洗いでは綺麗に洗えてなくて、結局はやり直す、なんてことも。それだけは避けたいと思いますので、真剣交際になって、彼の家に行くことになったら、色々とチェックしてみましょう。
まず、部屋は綺麗に片づけてあるか、キッチンなどの水回りやゴミが溜まってないか、など確認してみましょう。食事に関しては、いつもコンビニご飯ですますようではダメです。一緒にお料理しながら、手際の良さや料理のスキルなど確認してみてください。
子育てはお手伝いではない
共働きの子育ては、男性はお手伝い感覚ではなく、主体性をもって一緒に取り組んでいくことです。
例えば、妻が朝早くから仕事がある場合、「今日は僕が子供に朝ごはんを食べさせて、保育園まで送るよ。そのかわり、夕食の買い物はお願いね」など、働く者どうし、仕事の都合にあわせて、相談して分担することができる旦那様は共働き夫婦としては理想です。
結婚前の見極めポイントとしては、やはりマメで世話好きな男性であること。フットワークが軽く、ちょっとしたことをお願いしても嫌がらずに気持ちよくやってくれる男性は、信頼できるはずです。
女性の仕事、生き方を尊重してくれるか?
健康で幸せに豊かな生活を送るうえで、やはり収入があるということは大切です。今は男性の収入が安定していたとしてもこの先、何が起こるかわかりません。いきなり会社が倒産してしまったり、あるいは病気になって働けなくなってしまうかもしれません。
そんなリスク回避のためにも、共働き夫婦はおすすめです。しかし、今回、お互いに一緒に助けあわなくては、共働き夫婦が難しいということがよくわかったと思います。
単純に妻のことを「稼いでくれて、家のなかのことをやってくれる人」という風にしか見ていないとしたら、そんな男性との結婚生活はいずれ破綻してしまうでしょう。
「女性はこうあるべき」と高圧的な態度でなく、社会と接点をもち、仕事をする女性の生き方をしっかりと認めることができる男性かどうかを、日頃の会話のなかで感じられるようだったら、素敵な夫婦関係が築けるのではないでしょうか。
まとめ 〜やっぱり話し合うことが大切〜
結婚生活がうまくいく共働き夫婦は、やはりちゃんと話し合いができる二人なのではないでしょうか。共働きをうまくいかせるコツとして、それぞれの職場内での置かれた立場や役割について日頃からちゃんと話して、夫婦で共有しておくことが大切です。
もし、何かトラブルが生じて対応しなくてはならなくなったときでも、「今日の帰りは遅くなってしまうので、保育園のお迎えお願いね」とか、すぐに頼める環境がつくれますよね。
あと大切なのは、お互いへの思いやりです。実際のところ、結婚前にすべてのことをクリアして納得して結婚したつもりでも、予定外の問題は発生するものです。そんなとき、思いやりの気持ちがあれば、話し合いで解決できるはずではないでしょうか。
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